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損をしない事業資金投資術 ~法人の手残りを増やすポイント~

 

オペレーティングリースとは、簡単に言うと以下のようなものです。

・法人(投資家)がリース事業に出資

・リース期間中の事業損益を自社で計上

・リース期間の満了時はリース物件を売却して自社で売却益を計上

 

オペレーティングリースでは、リース開始毎に物件に係る減価償却費が計上され、巨額の損失が生じます。

この損失が匿名組合員の法人に分配されるため、法人はそれを自社の損金として計上し、法人税の繰り延べになるという手法です。

また、オペレーティングリースは一般的に航空機・ヘリコプター・船舶・コンテナなどの動産であることが多く、そのリース期間は6年~12年となります。ですので、長期的に資金が寝てしまうこととなり、

また経済動向や世界情勢によっては、最終的に売却する際 大幅に価格が下落してしまうリスクもございます。事実、私がご紹介した訳ではありませんが(税理士です)、某国の航空会社が破綻し、

5,000万円の投資金額が0円(それどころか手出しが必要な場合もございます)となってしまい、

投資金額が正に損金となってしまったケースがございました。

この様なことがあるので、リース先の企業・国が本当に大丈夫なのかよく吟味されないと大変なことに

なってしまいます。この事を前提とし、オペレーティングリースの活用法、メリット・デメリットを

考えてみたいと思います。

まず、メリットには以下のものが考えられます。

・固定資産売却などの突発的かつ多額の利益を圧縮できる。

・課税の繰り延べ効果により、将来発生する投資や費用への準備ができる。

・支払いは原則 初回のみなので、継続的な支払いは必要ない。

デメリットは、

・中途解約ができないため、資金が一定期間寝てしまう。

・リース物件の再販時に価格下落リスクがあり、出資元本が毀損する可能性がある。

・損金計上を持続できない 等

ちなみに、私のクライアントには令和6年2月現在、このオペレーティングリースの簿外資産を18億円

持っている法人があり、その法人はさらに万が一に備えて生命保険の解約返戻金も6億円持っておられます。この法人の年商は18億円ですので、万が一のことがあっても倒産確率はだいぶ低いと思われます。

尚、弊社でもこのオペレーティングリースを組成している会社 3社と業務提携しております。

 

応援しています。

 

令和6年3月吉日

有限会社エフピーマネジメント 代表取締役 大友 一夫

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